HONDA CB1100EX Final Editon に乗り換えた。

乗り換えたのはCB1100EXのFinal Editonでした。
乗り換えた最大の理由はずばり「最後の空冷四発」だったから。

僕は昔ゼファーに乗っていました。
当時そこまで珍しいバイクでも無かったので、2000kmくらい走った中古を個人売買で40万くらいで買って乗り回しました。

どこに行くにも乗ったし、北海道にもそれで行きました。

カワサキ特有のエンジンオイルの滲みに苦笑いしながらなんだかんだ数年乗りました。
空冷四発は独特の咆哮を轟かせます。あれが大変気持ちよくて。

もう一度空冷四発には乗りたいなあと思っていたのです。
しかも大型で。僕の知ってるのは400ccなので、リッターになるとどうなるのだろう?
そう思ってたんです。

で、突然の終了宣言。
妻に愚痴りました。「残念だよ、もう一度乗りたかったよ」と。
もともとV7は10年乗る約束で購入していました。満6年余り。
V7に先も書きましたが不満らしい不満なんてありません。

ただただ空冷四発が終わってしまうのを悲しんだだけでした。

でも、妻はそうは取りませんでした。

「そんなに乗りたいなら…」
そうちらっとこぼしたんです。
多分僕の目の色が変わりました。
それから妻を口説き落とすまで時間はそんなにかかりませんでした。
妻としては、CB1100 Final Editonがレガシーとなることが賛成の理由だったそうです。
親が子に受け継ぐ意味でも、資産価値としてもレガシー足り得ると。

僕は今40代半ばですが「あとどのくらい乗れるのか?」等と悩みませんでした。
最後の空冷四発を逃してはいけない。その一心でした。

そんなわけで購入した次第です。
これは特に期限を決めるとか約束していません。ずっと乗り続けていく。それこそ本当のレガシーになるまで。そんな気持ちで乗り換えたんです。

エンジンフィンをはじめ高級感半端ない。美しい。

以下ファーストインプレッションになります。

まず車格がV7から見て立派だなと。
昔CB1100試乗した時は400ccと大差ないなと思ったんですが。
今見ると、立派に感じます。
メッキパーツとか手の込んだ造形のタンクとか立派に感じさせる要素はたくさんありますね。
とにかく見惚れる美しさ。This is The Japanese Motorcycle.

跨ると全く不安と重さを感じさせないバランスとポジション。
セパハンに慣れた身からすれば鷹揚とも居丈高とも言えるハンドル。
脚付きもべったり。175cm程度の僕の身長ではちょうどよい。
シートのパターンも高級感がありしっとりとしています。タンデムの着座自由度も高そうなので息子乗せる時も安心。

そして音。

ヴヴヴヴヴヴヴヴ…低く唸る四発独特のあの感じ。
いざ走り出すとヴォン!と一段跳ね上がるけれど、それでもジェントルかつ腹に響く重低音。

チェーン駆動も久々なので、シャフトよりもシャープに反応します。
コーナリングは旋回していく感じなのですが、V7はもっと大回りな感じがあったのにCB1100EXはそれよりもちゃんと小回りが利いて驚きました。あー、根はスポーツなのねと。

まあ慣らし運転なので、いつものゲートブリッジお散歩→首都高コースで軽く流したんですが…全く頑張るところなく、終始スムースにクレバーに走行できました。

確かにぶん回したいと思えない程クルーズが気持ち良い。
ヴォオオオオオオって重低音の四発の音がなんとも心地よく。
ほんとにぶん回したら、あの空冷四発独特の咆哮が聴けるのか?と疑うほどジェントル。
そして不快な振動が全く無い。いや、機械としてちゃんと動いているのは感じられるんです。回せばそれに応えるようにブルッと微かに震える。大きくておおらかな生き物のよう。
走っている時もバタつくような素振りも皆無。どっしりとしっとりと道路を舐めていく。路面の凹凸等もさりげなく吸収して上品にやり過ごす。

この安定感と落ち着いた挙動。
そして全く底を見せず重低音で静かに唸るエンジン。
それらがクルーズを気持ちよくさせるのかなあ。ずーっと走ってたい感じ。

一方、3000回転も回せば法定速度限界まであっという間。いつの間にか速く走ってる。
挙動が上記のように上品なので怖さなど全く感じさせない。「もっと速度出してもこちらとしては全く問題無いし破綻なんてさせませんよ」と言われてる感じ。

クルーズでは1500~2000回転も回れば十分。
あれ?四発って回転数高いエンジンじゃなかったっけ?
街乗りクルーズは4速が限界。高速道路でやっと6速使ったけど、ホント3000回転いくか行かないかで周りよりもペースが上がってしまうほどなので余裕がすごい。

ちょっと走っただけで、もう昔からずっと乗ってきたようなシックリ感。
慣れるのも早かったですが、ポテンシャルは全然活かしてないので底は全く覗けません。

グリップヒーター、ETC標準装備もありがたかったけど、ヘルメットホルダーも大変うれしい。こちらそういうの皆無な外車乗ってたもんだから、日本人のきめ細やかさに涙出ます笑。

今日ものすごい寒かったんだけど、遠くにこのまま旅に出たい。
そんな気分にさせる素敵な相棒でした。まさにホンダウィングだわ…

なるべく毎週乗ろうと思います笑



Final Editonデカールはタンクバッグに隠しつつ笑


せっかくなので家族で記念撮影。息子も娘も自由すぎるだろ…

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